私が「週刊ポスト」をよく読む理由は、
グラビアだけではありません。
私が好きな連載に、井沢元彦さんの
「逆説の日本史」があります。
これ、いつ読んでも「目からウロコ」
の話が多いのですが、今回も驚き
ました。
と言っても、私が読んだのは12月2日号
ですがね。
(*コチラです。↓)
私は週刊誌や本など、読むものが
多すぎて、すべて読み切れません。
ですが、整理していて、「あ、まだ
読んでなかった」と途中から読み
始めることが結構あります。
今回もそのパターンでして、風呂で
半身浴しながら、井沢さんの記事を
読んでいました。
これねえ、読んでいて、興奮しました。
1ヶ月前の週刊誌ですが、取り上げる
べきだと思いました。
普遍的な事実ですので、決して古く
ない。
その事実とはこれです。
・中国が1980年から2007年まで日本
から供与された資金は3兆円以上。
正確には、3兆3164億円です。
これだけ莫大なカネが、28年の間に
日本から中国に渡っていました。
いわゆる、「円借款」ですな。
その膨大な資金を使って中国が
何をしたのかと言えば、発展の
基礎となる水道や空港、鉄道など
のインフラを整備してきたという
わけです。
ところが、大方の中国人はその
事実を知りません。
なぜか?
中国政府が「都合の悪い情報」を
国民に流さないからです。
いや、むしろ、中国政府は日本を
「仮想敵国」として、その資金の
中から「反日教育」にも注力した
というのですから、開いた口が
ふさがりません。
なぜ、井沢さんがこの記事を書いた
のかと言えば、それは、中国の
有名な不動産王が、満州事変の
発端となった柳条湖事件の85周年
の9月18日に日本に滞在していて、
彼がツイッターで「日本のホテルで
水を出しっぱなしにして、うっぷん
を晴らした」という記事を読んだ
からです。
井沢さんは、「この不動産王を
日本人は支持するべきだ」と、
あえて言っています。
井沢さん曰く、「日本人が支持して、
彼に中国でも水を出しっぱなしに
しなければならない、と忠告すべき
である」と。
なぜなら、中国の水道は日本のカネ
で作られたから。
ようは、「そんなに愛国心が強い
のなら、日本のカネでできた水道も
出しっぱなしにするべきだし、空港
も使うべきではないし、電車にも
乗るべきではない」と。
我が意を得たり、ですな。
これ、中国人どころか、日本人も
知らないでしょう?
私も、円借款で日本が中国を援助
していることくらいは知っていま
したが、3兆円という具体的な金額は
初めて知りましたし、それが、現在
の中国の発展につながるインフラに
ここまで使われていたとは思いも
しませんでした。
「使い古しの週刊誌」とはいえ、
ためになることはこれだけある
わけです。
「きちんと読まなければ」と反省
しました。
世の中には、こういうことがあふれて
います。
貪欲に知識を得るように、能動的に
ならないとね。
*井沢さんの本、「目からウロコ」
だらけです、いくつか紹介して
おきましょう。↓
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