昨晩、寝る前にスポーツ紙の社会面を
見ていたら、思わぬ訃報を目にして、
愕然としました。
作家の橋本治さんが70歳でお亡くなり
になったと・・・。
私は本を読むのは大好きでして、毎日、
湯船につかって何かしら読みますが、
実は小説の類はあまり読みません。
日々、忙しい中、「すぐには役に立た
ないであろう」小説というジャンルは
どうしても後回しになってしまいます。
これは私も悪い癖と思いつつ、なかなか
改善できないところであります・・・。
「すぐに役に立つであろう」と思って
いた本がその通りになるなんてことは
なかなかないわけでして、本来、幅広く
読むべきだと思っていますが・・・。
橋本治さんの本も、思えば、1冊か2冊、
高校時代に「読んだかなあ?」という
レベルでして、語る資格は何もないの
ですが、橋本さんのデビュー作「桃尻娘」
には多少なりとも思い入れがあります。
映画でね。
(*これですよ! ↓)

もっとも、その映画もテレビで見たの
ですが。
いつだったかは覚えていませんが、私が
20代になってからでしょうか、深夜の
テレビで「桃尻娘」を見たのは。
あれ、どんな内容だったかも忘れて
しまいましたが、竹田かほりさんと
亜湖さんが出演していたのは鮮明に
覚えています。
なぜ覚えているのかと言えば、竹田
かほりさんも亜湖さんも、私がかつて
録画したビデオテープが擦り切れる
くらいに見たドラマ「探偵物語」に
出演していたからです。
「探偵物語」と言えば、私がこれまで
見た中で一番好きな俳優である松田
優作さんが主演していたドラマです。
(*これですよ、基本。↓)

竹田かほりさんと亜湖さんという
女優さんは、言ってみれば「70年代
後半を代表する若手女優」でした。
橋本さんの「桃尻娘」も、その時代を
見事に反映した作品だったと思います。
なにしろ、男でありながら、「桃尻娘」
では「女子高生言葉」で綴っていた
わけですから。
これ、今の時代ではもちろんですが、
当時でも当然、男にとっては難しい
はずでしてね。
その後、橋本さんは「桃尻語訳
枕草子」を出版し、大ヒットします。
(*コチラですな。↓)
これ、1987年に発売されています。
私が高校生の頃だったからでしょう、
よく覚えているのは。
正直、私は「こうなりたい」と若き日に
思わせてくれた作家の一人でした。
まあ、私なんかは作家の才能はないわけ
でして、こうしてしがないブログを40歳を
過ぎてから、いろいろ書いているわけです
が・・・。
昔はブログなんてなかったんですよ。
そういう意味では、橋本さんの真似事
ではありませんが、多少なりとも、
「近付きたい」ともがきつつ、書いて
いるのが当ブログとも言えなくもない
かなあ・・・。
70歳でお亡くなりになったという
ことは、69歳で亡くなった私の父と
ほぼ同じ。
個人的には、「これくらいの年齢で
亡くなるのが一番惜しまれる」と
思っています。
長生きするのも結構なことですが、
私個人は70歳くらいでポックリ逝く
のが一番いいと思っています。
・・・まあ、そんなこと言っているヤツ
に限って100歳くらいまで生きます
から、私もこれ以上は言いませんが。
私もあと20年くらいの人生だと思って、
頑張りたいと思います。
70歳過ぎたら、後は知らないや。
・・・最後に、謹んで橋本さんのご冥福を
お祈りいたします。
*1978年の「桃尻娘」です。↓