至極残念なニュースが先程、飛び込んで
きました。
中曽根康弘元首相が老衰のため死去・・・。
101歳。
大勲位とも呼ばれました。
中曽根さんについて語り始めたらキリが
ないので、功績を3つにまとめれば・・・。
・「戦後政治の総決算」を掲げ、80年代の
日本を牽引。
・旧国鉄、電電公社、専売公社を民営化。
・アメリカのレーガン大統領と「ロン・
ヤス」と呼び合える密な関係を築く。
中曽根さんが首相だったのは1982年から
1987年の約5年の長期間。
私にとっては、小学校の高学年から高校
2年あたりまでの、まさに「政治に関心を
持ち始めた時代」の総理大臣でした。
若かりし頃は、中曽根さんのことが嫌い
でねえ・・・。
でも、だいたい、子供の頃は「見た目」で
判断しますから。
また、当時の中高校生で、「権力と安定の
象徴」だった自民党を好きだった者は、
おそらくほとんどいませんでした。
反発ばっかりするのが当時の中高校生と
いうものでしたからね。
若者にはさっぱり人気がなかった中曽根
さんでしたが、私も年々トシを重ね、
当時の親の世代の年齢になって、改めて
振り返れば、中曽根さんは「とんでもない
ことを次から次に成し遂げた」ということ
がよく分かります。
上記に挙げた「旧国鉄、電電公社、専売
公社を民営化」に関しても、普通の政治家
だったらできないですよ。
ちなみに、若い読者のために説明すれば、
「旧国鉄は現在のJR、電電公社はNTT」
のことです。
専売公社は「塩とたばこ」ですね。
JRもNTTも公務員だったわけです。
塩とたばこだって、独占販売され、その
権利が固く守られていました。
それが現在ではすべて民営化され、JRも
NTTも競争の末、当時とは比べ物になら
ないくらいにサービスが良くなりました。
塩もいろいろな種類が販売されるように
なり、たばこの銘柄も今ではコンビニの
店員が覚えられないくらいに増えました。
中曽根さん以前はそうではなかったん
ですからね。
労組の反発は相当なものだったでしょうが、
断乎として民営化を進めた中曽根さんの
リーダーシップはもっと評価されるべき
ですよ。
また、現在も強固な日米関係は、中曽根
さんの時に初めて築かれたと言っていい。
それまで、「ロン・ヤス」とファースト
ネームで呼び合う関係にすらなっていな
かったのが現実ですから。
初めて「対等」になり始めたとも言える
でしょう。
そういう意味では、日本の現代史において
偉大な政治家の一人だったと言って間違い
はありません。
念願の憲法改正を目にすることなく、
逝ってしまったのは悔やまれますが、
その礎を築いたのも中曽根さんでした。
謹んで、ご冥福をお祈りいたします。
*中曽根さんの本、読みたいものがいっぱい
あります。これから、読まないとね。↓



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